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JOURNAL

使い手にも環境にもやさしいニットエプロン

By 2024/07/24No Comments

Homelandのニットエプロンは、軽くて、風を通して、ざぶざぶ洗える、日々の台所仕事の強い味方です。着心地の良さを追求したエプロンについて、今回はその開発背景をご紹介します。

山梨・小林メリヤスとの出会い

壮大な山々に囲まれ、山麓から扇状地にかけて豊かな水に恵まれる、山梨県南アルプス市。力強い土地の力を生かしながら、人の肌に触れるやさしいものづくりを行うのが、ニットメーカー「小林メリヤス」です。戦後間もないころ、製糸業の余剰糸を原料にして近所のこどもたちにセーターを編み始めたところから事業が始まったといいます。創業から75年もの間、日本有数のこども服ブランドを顧客に持ち、とりわけ厳しい基準のあるベビー・こども服の専業メーカーとして衣服を作ってきました。高い技術力と、人肌にやさしいものづくりに感銘を受け、キッチンのユニフォームとも言える、ニットエプロンを作りたいと相談したことが始まりでした。

ニットエプロンが作られる技術

機械で編まれていくニットですが、衣服一つをとっても、ボディから袖ぐりや襟ぐりなど、部位ごとに適した無数の編み方があり、それらを形づくるための専門の編み機があります。小林メリヤスが所有する沢山の編み機の中には、とても古いものに関しては壊れてしまうともうメーカーでは修理ができず、自分たちでメンテナンスをしながら使っている編み機もあるのだとか。繊細な編み機を操るにも、その構造を理解した人の技術が必要です。

ニットエプロンが作られるのは、島精機製作所が独自に開発した「成型機」という横編機です。データで設計図を作って、裁断も縫製もなく、1着まるごと編み上げることができます。平面的なパーツを縫い合わせて生産される従来のニットと比較すると、30%も糸のロスを減らすことができます。さらに、小林メリヤスでは2025年の4月より、工場での使用電力のすべてを太陽光発電・水力発電による再生可能エネルギーへ切り替え予定なのだそう。製造過程で無駄を出さないことや、製造による環境負荷の軽減も、サステナブルなものづくりをめざす私たちが大切にしたいことの一つです。

キッチンと食卓をつなぐエプロン

エプロンのこだわりは、機能性とデザイン。コットンとリネンを混合して作ることで、吸湿性があり、肌触りは柔らかく丈夫なニットを作り出しています。製造時の仕上げに、南アルプスから流れる弱軟水の伏流水でゆっくりと丁寧に洗い上げることで、その後のお手入れで収縮することを防いでいます。成型機で立体的に編まれたエプロンは、とっても軽くて、身体に優しくフィットするので長時間つけても肩凝り知らず。

デザインは、どんなオケージョンにも馴染んでくれる、ニットの風合いを生かしたシンプルなものにしました。キッチンでお料理をした後に、そのまま食卓に座ることができる。台所とキッチンの境目なく食を楽しんでもらいたいという思いを込めています。カラーバリエーションも白色から、アクセントになる色味まで複数展開しているので、気分に合わせてお気に入りを選んでもらいたいです。

なかなか普段エプロンをして台所に立つ習慣がない方も、着心地の良さにあっと驚くはず。ぜひ、ニットエプロンとの台所時間を楽しんでみてください。