高知県と愛媛県の県境にある仁淀川は、日本屈指の良好な水質の河川で、その水の美しさから「仁淀ブルー」と言われています。そんな仁淀川の山から切り出されたひのきを、出来るだけ無駄の出ないようカットして作られたHomelandのまな板は、使い勝手はもちろんのこと、台所に立つ時に、ひのきの優しい香りに包まれ、仁淀川の雄大な自然を感じさせてくれます。このまな板のように、食材に触れるたび、その産地の風景を思い浮かべてみる、そんな日々のちょっとしたきっかけにもなったら嬉しいなと、この自然素材を選びました。
池川木材工業との出会い
まな板を製造してくださっているのは、高知県・池川木材工業。地元の素晴らしい木材と環境を活かして、ものづくりをされています。山から得た素材を、最後は山に還元し使い切る、ということを基本とする彼らとだからこそ、機能性だけではない、使い手にも自然にも配慮したまな板を作ることができました。
とにかく無駄が出ないこと
実際に池川木材工業がどれだけ木材を大切に扱っているかを目にした私たちは、少しでも無駄が出ないようにと、木皮を活かした耳つきまな板と、耳のない一枚板のまな板、カットした木を貼り合わせた集成材タイプのまな板の3タイプをつくりました。
耳つきまな板は、カッティングボードとして、そのまま食卓に出しても木の風合いが食材を引き立ててくれる存在に。
一枚板のまな板は、木の最高級部位を使った贅沢なまな板に。
集成材タイプはより軽く、反りにくいという使い勝手が特徴です。小回りが効くよう、長方形に加えて、正方形タイプもラインナップしています。
素材が持つ機能とお手入れ
ひのきは、水はけがよく、木材に含まれる油分が雑菌の繁殖を抑えてくれるので、天然の防菌・防カビ効果があります。また、ひのきの弾力によって包丁の衝撃を吸収し、刃当たりが柔らかいため、包丁の刃を長持ちさせてくれます。食材が滑りにくく、切り心地が良いので、使い手にも優しい素材なのです。
使用する前は、乾燥しているまな板を水で湿らせてから使用します。そうすることで、まな板へのしみや、匂い移りを防ぎます。使用後は食器用洗剤で優しく洗い、風通しの良い場所に、木目が縦になるように立てかけて、しっかり乾燥させます。
黒ずみやしみなど、何かとお手入れが大変そうなイメージを持たれがちな木材のまな板ですが、これらの基本的な使い方を徹底するだけで、永く付き合うことができます。
そして、使い込んで傷ができたら、削り取ることで再生し、また清潔に使うことができます。
食材をまな板の上に置いて、刻むことが楽しくなる。トン、という感触が温かい。包丁の刃に木肌が当たる音は、どこか柔らかい。この音に耳を澄ませて、この感触を手の中に感じてみたくなる。
そんな木の優しい手触り、刃当たりの良い弾力、ひのきの自然な香り、毎日の台所時間に五感を刺激してくれるHomelandのまな板を、是非楽しんでみてください。