福井県鯖江市河和田を中心とする越前漆器の起こりは、約1500年の昔にさかのぼるといわれています。地域ごとに分業体制が確立しており、素地作りや塗り、加飾など様々な工程を高度に専門化することで美しく堅牢な漆製品を生産しています。古き良き技術を継承しながらも、自由な発想で色作りやフォルム作りを追求しました。
椀
伝統的な技法の漆を大切にする一方で、使い勝手とデザインの美しさを追求した椀が誕生しました。注目したいのはフォルムの美しさと、木目の美しさです。艶や質感を大切にしながらも、ごく薄い拭き漆で仕上げているため欅の木目もとても美しくはっきりと感じられます。